2012/05/28

匕首

B棟のバラシが進んだ。天井をはがすと煤だらけのこんな空間が現われた。武川の大工すずきは「博打部屋だよ」と言う。いわば隠し部屋。「昔、農村には娯楽がなかったからね、田畑はもちろん米の入った蔵まで賭けたらしいよ」と。
そして長押のなかからこんなものが出てきた。その形、発見された場所からして護身用の匕首だろうか。工作用のナイフとは思えない。生々しいこの家の歴史を感じる。
ところで、バラシはここまで進んだ。
将来の庭から見るとこんな具合。
いよいよ「スケルトン」となってしまった。さ~てここでこの家の将来について決断をせねばならない。すずきは云う「一旦、解体して組み立て直した方が早いんじゃないか」と。実はこの家の構造が想像以下だったのである。私も同感なのだが、もしかするとその判断は泥沼への第1歩かもしれないと思うのである。あるいはもうすでに腰の辺りまで泥に浸かっていて今更オタオタしてもしょうがないのかもしれないが、、、

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