2012/10/29

テラスドア制作

朝晩冷え込むようになって来たので早いとこ外装工事に取りかかりたい。が そのためには外部建具を取り付けねばならない。これはテラスに取り付けるドアに丁番を取り付けたところである。何の変哲もないようだがこの様にぴたっと彫り込むには工夫が必要なのである。このところ我が工房は建具工房である。
ノブやシリンダー錠もさりげなく取り付けることが出来た。このさりげなさが大切、もっともプロの建具屋なら当然のことなのだが、我が銀杏工房にとって本格的なドアは2作目なのだ。しかも師匠はいない。この赤色は煮亜麻仁油にベンガラなどを溶かしたもの。乾燥してからワックスを掛けた。その効果はてきめんで質感が向上している。
 丁番や錠のプレートを埋め込むのにトリマーを追加購入した。治具をシナベニヤなどで作りそれを仮固定して正確に座堀りをする。もちろん枠との位置関係が大切なのであらかじめ仮組しそれぞれの金物の位置をけがいておくことが必要だ。
この赤い玄関扉が1作目、テラスドアも同じディテール。この扉、組み立ててから調整に手間取りはしたがうまく行った。セミエアタイトのドアがぴたっと吸い付くように閉まる。
さて今回のテラスドアはどうであろう。建込はこれから、乞うご期待。
 

2012/10/22

ファイヤープラザ

 底の抜けたドラム缶がこのファイヤープラザの主である。十字に置いたブロックの上に乗っているだけなのだがこれが優れもの。まことによく燃える。
ファイヤープラザ入り口、端材で作った誘導サイン
母屋と駐車場棟、その奥にそれはある
毎日がキャンプファイヤー、木片を燃やしているといつの間にやら片付いて行く
端材のコレクション、これは燃やさない、多分、、
ところで母屋の屋根が完成した。待ち時間も有るがここまで半年掛かった。
長い様な短いような、、
さーてこれからの内外装工事は銀杏工房の担当。施主直轄・設計・施工、つまり完成は私次第ということで、入居は、年内は無理。来春?ちょっと自信ない、つまり未定である。

2012/10/16

エリック

エリックはフランスからシベリア・樺太経由で北海道に渡り山梨までやって来た。愛車はルノーキャトル。もう大分前に生産中止になった車だがファンは多い。彼もその一人でキャトルクラブの一員である。
連れてきたのは同じくキャトルクラブメンバーのアベ氏。彼の愛車もキャトルである。隣りの古民家そば屋草至庵の囲炉裏端で会食。フランスを出発してすでに半年になるが、先月9月には子供の新学期が始まるので妻は先に帰国してしまった。今彼は車を処分し帰国することを考えている。フランスでは南西部の田舎暮らし。築300年の古民家(石積み瓦屋根)を自力でリノベーションしたそうだ。さらに趣味のガレージ(実はもう1台キャトルを持っている)の新設を考えているようで興味深そうに我が進行中のガレージや母屋を観察し質問をする。ガレージの外壁はどうする?とか、はめ殺しのガラスはどうやって止める?とか、断熱は?といった具合である。 
ガレージ棟と母屋。
いずれガレージ棟も母屋と同じタッチで仕上げたいと思うのだが今はそこまで手が回らない。
ところで母屋の新しい窓からは草至庵がこんな風に見える。

2012/10/11

煙突と屋根と木製建具と

母屋に煙突が立ち、玄関ドアがついた
その煙突は私の仕事、屋根工事前に取り付けねばならない。私にはこの断熱煙突は重かった。
未完のまま当日を迎えたが大工たちが協力してくれて無事設置完了
青空に立ったその勇姿
屋根施工風景、皆が集まった。
屋根は棟や煙突周りなどを除いてあらかた出来上がった。
母屋の左端は屋根付きテラスつまりアウトドアリビング。インテリア部分を小さくただし高断熱化することで快適さと省エネを両立させる。気候の良い時には生活空間がテラスまで拡がる。
窓はペアガラスの入った木製断熱窓で可動部分は専門メーカーの作だがそれに続くはめ殺し部分は銀杏工房の作、つまり私。色はスカンジナビアレッド。ややケバいので調整を必要とする。
そのテラスだが銀杏工房が出張してきている。さわやかな今の季節はここが気持ちいい。
冬になって寒くなったら工房棟に引き上げよう。多分来春まで母屋の工事は続く。

2012/10/02

台風17号


台風のやって来る前はご覧の晴天、本当にやってくるの?と思いながらも建具の取り付けや壁の防水シート貼りに精を出す。
防水シートを貼った途端、空間が感じられ、窓からの景色が認識出来るようになる、北東面。
北西面、アウトドアリビングの先に未整備の庭と竹林。
壁になる部分の防水シートを貼り終えた。この状態で台風を迎える。
その日、夕方近くなると予報通り雨が降り始め徐々に強くなってくる。
台風17号は列島を縦断した。山梨を通過したのは夜9時頃だがこの写真は7時半頃、風雨が強くなり始めた頃の写真。実際はもっと暗い。軒から落ちる雨がすだれの様だ。シートの一部がはがれたが幸い大した被害もなく一夜は明けた。