2010/12/27

建具製作X

確かに私は長年建築をやって来た。しかし具体的にこの手でものを作る事に関しては初心者である。ここ銀杏工房ではその反省を込め、基本的に何でも自分で作る方針だ。このドアもその1つ。決め手は取手でこれは白州の骨董市で買った機織の部材 を手が架けられるように加工したもの。
今、工房の出入り口は引き戸だ。前からある4本引き戸の1本を出入り口に使っている。ところがこれが問題で、開くときガラガラと大きな音を立てる。

特にシーンと静まり返った夜、この戸を開くには勇気がいる。
そこでこれを開き戸にしようと思っていた。 
枠は作った。華奢なのはいやだが高級材は使えない。そこで利用したのが2×4のSP材だ。この枠は2×6材つまり38×140で少し太め、がっしりとしている。 
ドア本体は外装材として買っておいた杉の羽目板を使う事にした。
 
そのディテール、この黒い部分に白文字で「ICHOU-KOBO」とロゴを入れようと思っている。続きはこの晦日にやる。できは来年アップの予定、今年はこれで仕舞い。
皆さんごきげんよう、よい年越しを!

2010/12/12

散髪

生垣の手入れをした。ほぼ私の背丈で刈そろえた 手入れ前の写真を撮り損ねたが、伸び放題で全体の印象を荒れ果てたもののようにしていた。それがまるで散髪後の様に さっぱりとした。
ところでこれはちょっとした「アート」だね。作者は丸さん。切り株に彫刻がしてあった。

 もらった丸太を運んで薪小屋に積んだ。数ヶ月乾かして斧で割る。
たったこれだけで妻と2人半日掛かった。まだまだ薪小屋はガラガラ、努力が足りないか、な、、

2010/12/05

大根感謝祭

 明野の浄居寺の大根感謝祭に今年も行った。寺の境内で餅を食ったり甘酒を飲んだり、和太鼓を聴いたりするだけの他愛のないものだが、今年も昨年同様天気がよく気持ちがいい。
明野在住のYOSIDAさんご姉妹とお友達もなにやら楽しそう。背景の山並みは南アルプス
の鳳凰三山

 家では1週間分の落葉が吹き溜まっていて、風が吹くとお隣に迷惑を掛けるので片付けねばならない。そんなわけで古家改修はとんとハカが行かない。
それでも、瑞穂のジョイフルホンダに頼んでおいた「銀杏工房」のロゴが出来たので取り付けた。何だかちょっと気恥ずかしい。ま、屋号みたいなものだからいいか。





2010/11/22

晩秋

モミジが紅葉した
紅一点のアクセント 
 一方大銀杏はその大半が落葉し骨格が見えてきた。今日は氷雨、晩秋
 工房の薪ストーブに火が入り、
窓の外、薪小屋に蔵や納屋から出てきた丸太を切って積んだ、きれい、、ぼちぼち冬支度

2010/11/19

Yoshidaさん

そもそもここを訪ねるようになったのはこの人がいたからでりんご農家との仲介をし、我々は「りんごの木のオーナー」になって数年ここに通い続けた、それが発端
1人で3台の車(セダン、軽トラ、ジムニー)を乗りまわす
 好奇心が旺盛そして元気がいい

2010/11/14

秋の色

今日の大銀杏、秋色が深まって 行く
わが銀杏工房のシンボルツリー「銀杏プチ」も一丁前に黄色くなって、かわいい
この夏の暑い盛りに植えた山茶花、けなげにピンクの花を咲かせた。よく見ると蕾が沢山ついている、楽しみ。その奥でもみじが紅く色づき始めた 
一方、妻が9月に種を蒔いたコスモスが、まだ花をきらさずにいる
落ち葉が風に舞い深まる秋色、忍び寄る冬の気配
(i phone4で撮影、使える)

2010/11/09

夜の景

夜は暗いほどあかりが効果的、先日取り付けたボール球の効果はてきめん、文明が届いた。 
ろうそくのランタン。東京では役に立たないがここではちがう、それほど暗い。右は母屋のこぼれ灯

2010/11/08

ハケの道

竹林の先に急勾配の斜面があり、その下を塩川が流れている。その斜面の途中に小川がありこれに沿って小径がある。これを「ハケの道」と私は命名した。小川は本来は滲みだした水を受け止める役割(武蔵野の国分寺崖線が有名)だが、これは農業用水路だ。
ちなみに「ハケ」とは水はけの「はけ」である
塩川の左岸のこのあたりは茅ガ岳(1700m、雪が降らない)水系になる。右岸の八ヶ岳(3000m雪が降る)水系と異なり水の少ない土地だった。そのため縄文草創の狩猟時代以降、人の暮らしの痕跡が途絶えてしまう。再び歴史に顔を出すのは戦国期近くになってからのようだ。武田晴信(信玄)の武将の一人がここを治めた。塩川の支流に堰を設け地域の田へ配水することでようやく稲作が可能となり、集落が出来た。一部古い石積みが残っている。
このハケの道までが銀杏工房の土地で竹林はその一部だ。初めてここに降り立った。林の中に1キロ以上にわたって小道は続いている。散歩道として実にいい、今日は宝物を発見した気分だ。

2010/10/24

骨董市

これは白州台ケ原宿のシンボル酒蔵七賢の杉玉(新酒と共に作りかえると書物で読んだ。蜂の巣ではないらしい)、毎年この宿では骨董市が盛大に開かれる
今年の収穫、欅の一刀彫の盆直径32センチ、毛挽き、フォークとナイフ、火箸と灰掻き、上の2つは機織の道具だそうだ。しめて4800円、安いという者と高いという者がいる。

2010/10/22

アベリア


アプローチに沿ってアベリアを去年とこの春とに分けて植えたのだが、この夏大いに成長した。そして花は未だに咲いている。夏に咲く花は少ないのでこの花にいつも蜜蜂が群れていた。そういえば裏の甲州民家のお宅はミツバチを飼っているので彼の蜂かもしれない

2010/10/21

村鍛冶

蔵の中からいくつかの金物が出てきた。昔はどの村にも鍛冶屋がいてありとあらゆる物を作っていたと言う。この村にもそうした村鍛治がいてこれを作ったのであろう。ところでこの金物の用途が判らない。だれか教えて、長さは20センチほど、、、

2010/10/17

電気工事

蔵の電気工事をした
不要になった配線
昭和の器具はどこか懐かしい、平成の電気工事は多くの道具を必要とするが
これは優れもの、Fケーブルの皮剥きがこれひとつ、2アクションで出来る
これがなかったら電気工事をする気にならないと思えるほど
仕事をするたびに道具が増える
これぞ文明、明かりが点る

2010/10/12

蔵について

蔵戸を開けて納屋方向を見るとこんな具合で、午後の逆光の中でドラム缶焼却炉から出た青白い煙がいい塩梅にアクセントとなっている。
ところで蔵だがこれが片付けてみると、なかなかいい、土の床と壁
この季節朝晩の気温変化は激しいのだが、昼は蔵の中はひんやりとしているが、夜になるとほんのりと暖かい。さっそくベンチを蔵の中に移動し、テーブルを作りそこでランチと洒落込んだ
またひとつ食事をする場所が出来た
ところがこの蔵の実態は大変で、もう待ったなしなのだ。下屋の部材は崩壊寸前。
これは傷んだ部分の瓦を下ろしたところ
瓦を下ろすための専用シュート。
下ろした瓦は無駄にはしたくない、そのためには瓦を壊さずに下ろす必要があり、そのために作ったのだが、これはうまく行った。土がクッションとなって無事壊れることもなく瓦を下ろせる
下ろした瓦
腐った部材を取り除き、補強するための柱を新設した。これで若干の時間稼げる。
この蔵を残すか壊すか考えていたが残すことにした。その価値ありとの判断による。

これは蔵からの贈り物、
場違いなほど鮮やかな朱の座布団が出てきた。

2010/10/06

キッチン動線

この壁にドアをつける事にした
ドアの部分だけ土壁を取り除くには細心の注意が必要だ。
ドアがついた。建具はこの家に転がっていたものの再利用。
お花のシールを剥がし、硝子を磨き、ヤスリで手垢を落とす
キッチンの奥の暗闇に
光が差して心も明るくなる

2010/09/14

工房紹介

銀杏工房の紹介がまだだった
これはガラス越しに見た工房だが、元は養蚕のための小屋だった
目的は、、、母屋を初め古屋たちを蘇らせ、機能させるためのワークショップ。
それがこの工房の当面の意味だろう。
33坪のうち12坪は思考空間、18坪は作業空間で合わせてもの作りつまり工房だ。
両者の間の残り3坪がトイレとキッチンなどでこれが空間を仕切っている。
元々3間×11間の計33坪のワンルームの養蚕小屋だった。これはコンクリート床の製作過程だ。土を漉き取り防湿シートを敷き鉄筋を並べたところ、このあとコンクリートを打って床が出来上がる。
当面は古家再生の拠点だが、ここは私の遊び場
家というのは屋根があれば何とかなる。それに平らな床があればもっといい。