2012/12/27

窓が出来た

どうにか木製のコーナー窓が完成した。左の縦長窓及び真ん中のはめ殺し窓が銀杏工房製、右の縦長窓は某メーカー製。ドアはこれまで何度か作製してきたが窓は始めて、やれば出来るもんだ。
ラッチのディテール、気密を保つためのウェザーストリップとの兼ね合いに苦労したが出来はまあまあ 
ニュージーランド製の開閉金物もうまく付いた。
そして玄関ドア。左の黒い板が古屋の破風板の再利用
 ドアと破風板、塗装前の新設板壁、いずれ破風板と同じ黒色となる。右上にわずかだがしっくいの白が見える
ドアの上には透明ペア硝子の入った欄間が取り付き、やっと外壁工事に掛かれる状態となった。
ところで世間はクリスマスイブ、そこで我々もイルミネーションを見に行った。場所は近場のハイジの村、茅ヶ岳広域農道の太陽館(我が家の専属風呂温泉)の向かい。びっくりした、この寒空に若いカップル、子ずれファミリーがたくさんで賑わっていた。気温マイナス3.5℃、寒い~。

2012/12/17

古材の活用法



この板は約90年間風雨に晒された杉の破風板である。母屋の屋根葺き換えで取り外されたものを取って置いた。
これはその断面。杉は成長が早いがそれでも冬の間は止まるので夏冬の差が大きい。100年近く風雨・日光に晒されると夏成長した分だけが削られてこうした筋を作り出すようだ。つまり歳月が作り出したテクスチュア、一見ボロ板のように見えるが私にはとても貴重に思える。
この板を活用することにした。それでも精度は高めたいので木口は裁断し必要な寸法の材とし、、
コラボレーションを考える。しっくい壁や真壁の古柱や貫材、新設の縦張りの杉板などが母屋玄関ドア周辺でぶつかり合うのだがそれらを束ねるだけの存在感が必要だった。
大きな穴は友材で塞ぎ








小さな穴も塞ぎ、
割れは接着剤でつなぎ合わせる






この玄関ドア周辺に使う。ここを決めないと外装の板張りが出来ない。板張り年内目標だが、さてどうなるか、、、




2012/12/12

薪三昧

薪は要らないかと問われて甲府南まで軽トラで2往復した。一昨年造った薪小屋には入らないのでとりあえずここに野積みした。これでちょうど1台分、長さが1間程度あるので、30~40センチ程度に切って積めば2~3倍程度の嵩になるだろう。

軽トラの積載状態。備長炭にもなる樫なので緻密で重い。我が軽トラに山積み、息たえだえで運んだのだが、下ろしてみるとそれほどでもない。
倉庫会社配送センター場内の伐採木だが薪にもならない小枝などは場内でチップにしている。バイオマス燃料などになるようだ。その先に幹部分が転がっているがとても軽トラでは運べない。
紹介してくれたのは、山路さん。彼から2、3日後にまた連絡があり、今度は桃の薪は要らないかという。しかも割ってあるという、もちろん飛んでいく。またまた軽トラ1杯。持つべきは友かな。
薪置場を増設した。通路右側工房の軒下に。ちなみに左側はこれまでの薪小屋。最初の樫の薪の軽トラ半台分で空き始めた棚を埋め、明野の友人宅に残りの半分をお裾分け。右側の薪置場の下半分ほど(白っぽいもの)は母屋の工事で出て来た解体材、上半分が今回の桃の木の薪

合間に建具制作、母屋用最後の窓が完成した。縦滑り出し窓、金具はニュージーランド製。気密用のウェザーストリップは米国シンプソン製。うまく行った。よしよし、、



2012/12/04

しっくい


これは妻壁の左官仕上げの際、地上の砂利の上に落ちた漆喰が固まって出来た無作為の造形 
これがその妻壁。下端の横材から下は杉の縦羽目板の大壁となる
その他の胴差し上部の小壁は大壁の選択肢もあったが妻壁だけと言うのも唐突で能がないので内外をしっくいとして真壁を残すことにした。大壁部分は気密・断熱性を高めた構造にしているのではたして性能のバランスがとれるか若干の不安はあるが、、
中にはこんな面白い下ぶくれの造形もあり、ま、いいかと思っている。
注文のペア硝子が入荷したので早速取り付けた。ところがこの写真では分らないが、
梱包を解く際、硝子の片面にひびを入れてしまった。ショック!!

2012/11/26

オオムラサキ

 
季節外れだが、オオムラサキセンターに行って昆虫たちのコレクションを見てきた。オオムラサキは国蝶である。センターには観察園が付属しているがもちろんこの季節蝶が飛ぶのを見ることは出来ない。
 
ここにはびっくりするほど多くの蝶や昆虫達の標本があった。オオアオバネバッタ
 
たとえばコガネムシ
 
しかし本当の目的はこれ
毎週末の昼頃センターのテラスでピザ釜の実演をしているとの情報。釜の構造と火の燃え具合が見たかった。わずかにその時間に遅れ試食は逃したが、火の燃え具合はしかと確認することが出来た。
 
蝶の飛ぶ姿はないが紅葉狩りは出来た
 
ところでこれは我が家の物置だがこの季節木々が落葉するとその背後に八ヶ岳が出現する。そして冷たい八ヶ岳おろしが吹いてくる。青白いその姿は寒さの象徴、いよいよ冬の到来だ。
 
工房では母屋最後の外部建具製作をしている。部材を切り出し、削っているところ。これが完成すれば外壁工事に取りかかる事が出来る。外壁板張りを完了させるのが年内目標。
貰ったヒバ15本を通路沿いにユンボで植えた。

2012/11/20

硝子の小庇

勝手口建具を取り付けた。部屋から内開きのドアを開き、外を見上げたところ。上が欄間で透明ガラスが入る。欄間の下ドアの上にガラスの小庇があり光が透過し空を感じることが出来る。
 
2本のアルミ部材の先端は桧の角材、ドア側はアルミチャンネルでフレームを構成している。硝子はその4方枠に乗っている。ドア側は2つの枠の目地部分に飲み込まれておりシール材で固定する。先端はアルミで保護している。
ドアの制作風景。本実加工された杉板のフラッシュ。黒い板は軒天井材の余り材。クランプを駆使しプレスしている。
この1週間秋は深まった。大銀杏も落葉が進み、林も落葉してアルプスが透けて見えるようになった。手前の低木はヒバ。スズキ大工が持ってきてくれた。この日、借りたユンボで夜まで掛かって通路沿いに植えた。
アプローチのアベリアも花が終わり枝先の小葉が赤く染まり朝日に輝いている。
今朝の南アルプス。昨夜は雨だったが、アルプスは吹雪いたのであろう。この日頂が冠雪している。いよいよ冬に入る。急がねば、、、

2012/11/12

黄色は秋色

工房シンボルツリーのプチ銀杏も色づいて、工房棟屋根の高さにようやく到達。一昨年植樹した時は後ろの生け垣ほどの高さでひょろひょろだった。それなりに頑張っている。
隣の大銀杏とは比較にならないが色だけは同じ。この季節、ここは黄色が決め手。
隣家との境に南天があり赤く色づいてこれはアクセント。竹の目隠しとのコラボレーション。大八車の車輪はアクセサリー。この車輪このくらいの影に置いてちょうどいい。
秋はなんと云ってもこの空この空気。中央が南アルプスの鳳凰三山。
ここは昨年の圃場整備により区画整理が完了した田、その先の集落がわが上神取。縄文遺跡や屋代勝永館跡の発掘調査が行われたところである。「里山ウオーキング」集落主催イベントに参加。長老の郷土史解説・ほうとうの炊き出し付き。一周1時間半のウオーキング。


 

2012/11/07

このところ建具工房

テラスドアを取り付けた。シンプソンのドアをベンガラ色に染め、エムテックの錠とメキシコ製のノブを組み込んでいる。
パッキンがついており機密性は高い。夏期の通風に配慮して180度全開する。
部屋側にプリーツ式の網戸を取り付ける。そのためこのドアは幅広、且つペアガラスのため重い。が、タテヨコを正確に出し慎重に取り付けたため一発で収まった、よしよし。
ここからは屋根付きテラス越しに庭が見える。フィックス窓に網戸は不要なので部屋からのクリアな視界が通年保たれる。あとはペアガラスを嵌めるのみ。
勝手口のドアに着手。ドア枠部材の組み立て作業中。欄間のとなりに浴室の高窓がくるのでそれに揃えるため独立した枠とした。透明ペアガラス越しにここから冬の朝日が入る。
仕事(デスクワーク)風景、ドアの詳細を検討している。ドア本体はこの杉板で作る。余った本実加工の軒天井材の有効活用。同色の外壁に同化させる。
ドアと欄間の間にガラスの小庇を取り付けることを思いついた。ちょうど手頃な大きさの型ガラス があったので枠の間に差し込んでみた。いいかも、、
いつの間にか立冬を過ぎ、大銀杏も色づき始めた。C棟(未完成)越、銀杏の右が栗そして竹林。左の木は不明。これらが落葉するとそこに南アルプスが現われる。ところが栗のうしろにヒマラヤ杉がありこの木だけ落葉しない。そのため甲斐駒が隠れてしまう。