2013/02/26

天井完成

天井が出来た
歪みを矯正したとは言え約百年前の古民家、真っ直ぐなところはほとんどない。そこに4ミリ目地幅シナベニヤの目透かし張り、しかも4尺5寸ごとに束が立っている。3人の大工は1週間かけてこの天井を仕上げた。目地底に幅広板を入れ、それこそ1枚1枚採寸してミリ単位の加工をしながら貼り上げた。私はそこまでの精度は要求していないのだが出来上がってみると気持ちがいい。
彼らが去った後、照明の工事をした。大黒柱の上に和紙のランタンを置き、プランに合わせ梁にE17口金を埋め込んだ。明るさや電球の選択などの調整はこれからだが暗かった室内がふわーと柔らかな光で満たされた。
天井工事が予定より1日早まったこともあり笛吹市の富士見小の伐採木をもらいに行く事が出来た。ちょうど薪棚の一角が空になった所だった。ヒロタ校長はちょうどいい長さに玉切りした栴檀の木を取って置いてくれた。後は薪割りをすればいいだけだ。まことにありがたい。母屋ではちょうど薪ストーブの石床が仕上がり、大工達の協力でスキャンの新しい薪ストーブ設置も完了したところだったのである。感謝。
さてこれは私が愛用する中央高速からの景色。上が相模湖から笹子へ向かう山中、下は南アルプスを左前方にして甲府盆地を通過中。南アルプスは笹子トンネルを抜け盆地へと下る時に見える風景がもっとも素晴らしい、残念ながら今回は撮影し損なった。今冬はトンネル事故や大量の降雪でたびたび閉鎖されたが今はすべて解決、オフで渋滞もなく快調である。
 
 
 

2013/02/19

内装工事開始

母屋の玄関に灯りが点った。既存の束柱に開いた穴を利用し、Jマートの在庫処分品を格安で買って来て取り付けた。しっくいの白に映える。この器具「とりあえず」のつもりだったが見馴れてきて「これでもいいかな」と思い始めている。
内装工事開始
天井工事のため室内全体に足場が掛かった。この工事私の体力の限界を超えているのでスズキ大工に依頼した。さすがプロの大工達は体力もあるし手際も良い。
施工済みの屋根面にはすでに100mm、今回天井面に50mm追加され合計150mmのグラスウールの断熱層となる。暖かい家造りを目指している。黒い部材は既存で傷んだ部分も多く柱梁を除いて耐力などは期待していない。つまり仮設材のようなものである。
田の字プランの一つ、8畳分は天井を残し薪ストーブのコーナーとした。その上はロフトになるがそこからは大量のゴザや藁が出て来た。すでに半分ほどは煙突工事の際に取り除いてあったのでこれは残り半分、それでも軽トラ一杯ほどもあった。天然の断熱材である。藁やゴザはいいとしてもここには百年弱の間にチリが積もり積もっていた。藁の撤去に伴いそれらが舞い上がる。お陰で顔中、特に鼻の穴の中は真っ黒になってしまった。
遠景、左奥の煙突のある建物が母屋。手前正面が工房棟だがその左半分に仮住まいしている。断熱していないので暖房の熱で屋根の雪が積もらない。
このシーズン何回目かの雪、良く降る冬だ、、、。

2013/02/06

外装工事進行中

軽トラは便利な道具だね
北面、東面と杉板を貼って来てようやく南面の玄関周りまで戻って来た。この玄関脇の壁は当初縦貼りだったが思うところあって横貼りにやりかえた。
ところで軽トラだが、便利な道具だね。荷台が70センチと具合のいい高さでアオリを下ろすと広いフラットなスペースが現れる。時にワークトップ、時に材料置き場、時に足場になるし、好きなところに移動も出来るという優れものだ。今回はおおいに活躍。
ところでこの杉板だが無塗装にしようかと思い始めている。手元に長年風雨に曝された杉材がある。シルバーグレイで所々木目が入ってとてもいい感じなのだ。それに一旦塗装をしてしまうと美観を保つため定期的に塗り替えが必要になってしまう。無塗装だとその必要がない。むしろ時間とともに風合いが増して行く感じだ。問題は破風板、古材部分などの色合い調整の為に着色先行部分があることなんだが、、、
雪の日の茅が岳広域農道と茅が岳。周辺に八ヶ岳や甲斐駒ケ岳など3000m級の山々がそびえる中で1700mと控えめ、わが明野町はこの山裾に広がる町(町村合併前は村)で、中腹からの眺めがまことにいい。