天井が出来た
歪みを矯正したとは言え約百年前の古民家、真っ直ぐなところはほとんどない。そこに4ミリ目地幅シナベニヤの目透かし張り、しかも4尺5寸ごとに束が立っている。3人の大工は1週間かけてこの天井を仕上げた。目地底に幅広板を入れ、それこそ1枚1枚採寸してミリ単位の加工をしながら貼り上げた。私はそこまでの精度は要求していないのだが出来上がってみると気持ちがいい。
彼らが去った後、照明の工事をした。大黒柱の上に和紙のランタンを置き、プランに合わせ梁にE17口金を埋め込んだ。明るさや電球の選択などの調整はこれからだが暗かった室内がふわーと柔らかな光で満たされた。
天井工事が予定より1日早まったこともあり笛吹市の富士見小の伐採木をもらいに行く事が出来た。ちょうど薪棚の一角が空になった所だった。ヒロタ校長はちょうどいい長さに玉切りした栴檀の木を取って置いてくれた。後は薪割りをすればいいだけだ。まことにありがたい。母屋ではちょうど薪ストーブの石床が仕上がり、大工達の協力でスキャンの新しい薪ストーブ設置も完了したところだったのである。感謝。
さてこれは私が愛用する中央高速からの景色。上が相模湖から笹子へ向かう山中、下は南アルプスを左前方にして甲府盆地を通過中。南アルプスは笹子トンネルを抜け盆地へと下る時に見える風景がもっとも素晴らしい、残念ながら今回は撮影し損なった。今冬はトンネル事故や大量の降雪でたびたび閉鎖されたが今はすべて解決、オフで渋滞もなく快調である。