2014/01/14

おやなぎさん

おやなぎさんとはこの地区の小正月に行われる道祖神祭の事で、それは近くの竹林から竹を切り出すところから始まる。適度に乾燥し真っ直ぐな竹を物色し数本を切り出す。
竹を必要な長さに切り揃え、それぞれを割いていく
その竹を女性達は飾り立てる。ひらひらをのりで貼り付け、先端には「はいぼこさん」とよばれる小さな人形をぶら下げる
一方道祖神の周りに4本、中央に1本の小竹を建てる。それらを赤白黄緑青の切色紙で飾った荒縄で神域を作って場が出来上がる 
竹で大小の輪を作り、それを長年使い込んだ丸太の先端に取り付け、その輪に飾り立てられた竹を通し荒縄で固定していくのだが、モノが大きくて重いのでこれがなかなかの仕事、大の大人がむきにならないと出来ないのである。
竿の先端を南天で飾り、南西北と3本のロープで上棟。おやなぎさん完成。
地上では大きく見えた竹の輪が空中では小さく見える。
完成を祝い笛と太鼓のお囃子で獅子が舞う。昨年の小正月は雪が降り、おやなぎさんは取りやめになったので今回、初参加。この後、公民館の懇親会で昼から酒を飲む。大した働きはしてないが適度な労働の後の酒は美味しく、家に戻って昼寝をして目覚めたらもうすでに夕方。この日はおやなぎさんの1日。
 

2013/12/31

さよなら2013

うちのばーば(猫)の定位置はここ、朝、散歩に行きたいのだがテラスで冷気に触れるとすぐに戻って来てここで暖を取る。
ガレージ棟の外装が上棟後1年半の間未施工だったせいで柱や間柱、構造合板等に劣化が顕在化してきた。そこで母家と同じ杉板で仕上げることにした。その最終日やけに手がかじかむと思っていたらちらちらと雪が降り始め夜にはうっすらと積もり始めた。
今シーズン初めての雪景色、アプローチ正面には外装工事が完了したガレージ棟
しかしその奥の竹林は雪の重みに堪えかねこんな有様に
我が家の主要暖房熱源はこれ、毎日火を焚くので薪がおおいに消耗する。しかしこの暖かな部屋の中から雪景色を眺めるのは悪くない。雑多なディテールが雪に掻き消されモノトーンの世界が出現する。
しかし雪は1日で消え数日後にK夫妻が訪ねて来た時にはすっかりなくなっていた。
 
ガレージ外装工事の後、今年最後の仕事は屋根裏部屋の断熱工事。これで2013年の工事はすべて完了。これらの断熱配慮と薪ストーブのお陰で暖かく年を越せそうだ
ある朝、残月とともにガレージ棟屋根越しに朝日を浴びた南アルプスが見えた。木々はすっかり落葉している。冬至は過ぎたのでこれから毎日日は長くなっていく。
さよなら2013、皆さんごきげんよう。
 

2013/12/16

それから冬に

地元ご婦人方の集まり「にこにこ会」のタケコさんが白菜と大根の差し入れをしてくれた。おまけに、漬け物指導も。お陰で美味しい白菜漬などが毎日食べられる。この干柿も自家製、貰ったあの渋柿がなんと甘く変身することか、、
母家の生活空間も未完成ながら薪ストーブ中心に快適な生活が可能である。今までの工房棟仮住まいとはえらく違う。暖かいのである。
懸案だった洗面所のドア。杉のドアもこれで4本目となり大分手慣れてきた。今回は部屋の気配が分るように縦長の透明ガラスを仕込んである。
妻の友人3姉妹訪ねてくれたり
北杜市出身の音楽家、バリトン、テナー、ピアノにクラリネットのコンサートを楽しんだり、長坂のホールはほどほどの大きさでなかなかグッド。
近くでも紅葉は見れるのだが、山梨の名所の晩秋を味わいに河口湖や昇仙峡までお出かけ。
屋根裏の造作はこれから。妻壁に断熱材を入れたり、2つのロフトをつなげる厚板のブリッジをこさえたり。
古くからの友人夫婦が手製の美味しいラザニアやワインと共に訪ねてくれた。楽しい一夜となった。ようやくのこと人をお迎え出来る状況が出来てきた。三角の薪のオブジェは萌木の村にて。
まだまだやることは沢山ある。上棟後1年半構造体が剥き出しだった駐車場棟の外装工事、杉板張りを始めた。構造合板等に劣化の兆しが見え始めたのが気になっていたのだ。約半分張り終えた、明日はこの反対側の面を仕上げるとしよう。さあて年内、どこまでやるか。ここ数日天気はいいのだが冷たい八ヶ岳おろしが吹き荒れている。外仕事は少々辛い。
 
 

2013/11/14

母家へ移住した

大銀杏が東京よりも一足早く黄葉した。この銀杏周辺の木も大半が広葉樹のためほとんどが落葉してしまい春まで寂しくなってしまう。もっともそのお陰で南アルプスが見えるようになってくるのだが。
こちらは我が銀杏工房のシンボル樹。小さいながら一丁前に黄葉するのだがとなりの大銀杏より少し遅れて先っちょだけ色づき始めたところ。もうすぐ冬に入る。
ここ2、3日、朝などかなり気温が下がるようになってきた。それを見越して熱効率の悪い工房棟から断熱性能の良いとなりの母屋への移住を計画していたのだが、9月の思わぬトラブルのため工事が遅れてしまった。しかしながら10月に頑張って内装工事を進めた結果先週どうにか母屋へ移ることが出来た。快適さの違いは歴然としている。暖かいのである。IHヒーターに電気が来たし、テレビも見れるようになった。
長年共に暮らし、東京からやって来たディスカス(熱帯魚)も引っ越した。
いっちょ前に軒先に柿を干したり、裏庭のキッチンガーデンに白菜やレタスその他を植えたり、
みずがき湖や増富あたりまで紅葉見物に出掛ける気持ちの余裕も生まれた。
もっとも我が家から軽トラで10キロも走ればこんな山の中である。したがってほんの1、2時間の旅ではあるのだが。