2011/07/13

オンドル

津金の古民家「なかや」の改修で知り合った武川の大工が彼の作品に案内してくれた。オンドルが家の中心に置かれている。出来上がったばかりなので冬の暖かさは誰も体験していない。白い耐火煉瓦の箱の中で薪を燃やすと煙が赤いレンガ壁の中のくねくねと折れ曲がった煙道を通り煙突から外へと抜けてゆく。レンガ壁に蓄熱し穏やかな暖かさが持続すると言う。
私が「在来」工法と言ったら「伝統」工法と修正されてしまったが見事な小屋組み。釘を使ってないそうだ。丸太から削り、貫と楔で組上げている。材料は普通の木造の3倍必要と言っていた。おそらく手間も掛かるだろう。屋根も現しの垂木と野地板の上にもう一度垂木を乗せすき間を断熱材で埋め、その上に屋根材を葺いている。計画論は別としてこうした手間の掛かる事に情熱を燃やすこの大工は得がたいと思う。
偶然の組み合わせ、左は私の友人、例の切り株彫刻「小さな村」の作者。右は大工の友人で40数代続く古い寺のご住職。つまり坊主だが話しを聞いてみるとこの世界もなかなか人間臭くて面白い。
場所は蓼科、冬になったらオンドルの暖かさを体験しに来ねば、、、

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