2010/11/08

ハケの道

竹林の先に急勾配の斜面があり、その下を塩川が流れている。その斜面の途中に小川がありこれに沿って小径がある。これを「ハケの道」と私は命名した。小川は本来は滲みだした水を受け止める役割(武蔵野の国分寺崖線が有名)だが、これは農業用水路だ。
ちなみに「ハケ」とは水はけの「はけ」である
塩川の左岸のこのあたりは茅ガ岳(1700m、雪が降らない)水系になる。右岸の八ヶ岳(3000m雪が降る)水系と異なり水の少ない土地だった。そのため縄文草創の狩猟時代以降、人の暮らしの痕跡が途絶えてしまう。再び歴史に顔を出すのは戦国期近くになってからのようだ。武田晴信(信玄)の武将の一人がここを治めた。塩川の支流に堰を設け地域の田へ配水することでようやく稲作が可能となり、集落が出来た。一部古い石積みが残っている。
このハケの道までが銀杏工房の土地で竹林はその一部だ。初めてここに降り立った。林の中に1キロ以上にわたって小道は続いている。散歩道として実にいい、今日は宝物を発見した気分だ。

2 件のコメント:

  1. 歴史を感じる写真になっています。
    季節は会津とほぼ同じでしょうか。

    閲覧リストに登録したので、ブログ更新がすぐに判るようになりました。

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  2. ここは海抜約500m、それほど高地でないので東京よりやや涼しい程度で、きっと会津と同じ位ではないでしょうか。違うのは冬の間の天気かな。
    「奥会津山里の暮らし」も登録すれば私も更新が判るようになるのかな、試してみよう。

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